美しい暮らしの手帖ー生きていくのが命がけの明け暮れが続いています。
以前の記事、何で頑なにこんなに自分を苦しめる必要があったのだろう - 癒しのメモリーに軽く書きましたが、精密検査を受けに病院へ行ってきました。
思っていたより待ち時間が長くなってしまったので、売店で一冊の雑誌を購入しました。
特別付録についていた「『美しい暮らしの手帖』創刊号よりぬき復刻版」に惹かれました。
表紙もそうですが、中身のイラストも、70年前とは思えないくらい可愛い。
私は残念ながら見ていません。
『とと姉ちゃん』に登場する雑誌『あなたの暮し』のモチーフになったのが、本書なのだそうです。
【ポケット版】「暮しの手帖」とわたし (NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ 大橋鎭子の本)
- 作者: 大橋鎭子
- 出版社/メーカー: 暮しの手帖社
- 発売日: 2016/03/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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読んでませんが、こんな本もありました。
本書の創刊当時の日本は、4軒に1軒の世帯に家がなく、他人の家に間借りしているような有様で、粗末な下着すら配給でしか手に入らず、暮らしに必要なものが圧倒的に足りなかったそうです。
”だからといって暮らすのをやめるわけにはいかない。 ないのなら、自分たちで作ろう。”
女の人でも作れるリンゴ箱の椅子だったり、ある夫妻とその妹が3人で暮らす6畳の物置を果物箱で楽しく暮らせる部屋に変える提案をしたり、焼け残った着物を洋服に変える方法を紹介したり・・・。
逞しいな、と思いました。
「母と妹を養うために事業を起こしたい、女性のための雑誌が作りたい」と本書を作った大橋鎭子さん。
付録についていた創刊号のあとがきの一節。
”はげしい風のふく日に、
その風のふく方へ、
一心に息をつめて歩いてゆくような、
お互いに、生きてゆくのが命がけの明け暮れがつづいています。
せめて、この月日にちいさな、かすかな灯をともすことが出来たら・・・
この本を作っていて、考えるのはそのことでございました。”
創刊当時、どんな本が出来るかもわからないのに、気持ちを買って、原稿を下さる先生方もいたそうです。
こういう人だから、応援したくなる気持ち、わかります。
時代は違いますが、"生きていくのが命がけ"なのは、同じですよね。
誰かの役に立てばいい、そういう風に日々過ごせれば素敵だろうな。