癒しのメモリー

心のうちを吐き出したり、前向きになった言葉を記録したり、私の癒しの記憶を残していきたいと思っています。

美しい暮らしの手帖ー生きていくのが命がけの明け暮れが続いています。

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以前の記事、何で頑なにこんなに自分を苦しめる必要があったのだろう - 癒しのメモリーに軽く書きましたが、精密検査を受けに病院へ行ってきました。

 

思っていたより待ち時間が長くなってしまったので、売店で一冊の雑誌を購入しました。 

 

暮しの手帖 4世紀83号

暮しの手帖 4世紀83号

 

 

特別付録についていた「『美しい暮らしの手帖』創刊号よりぬき復刻版」に惹かれました。

 

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表紙もそうですが、中身のイラストも、70年前とは思えないくらい可愛い。

 

 

連続テレビ小説とと姉ちゃん』見てますか?

 

私は残念ながら見ていません。 

 

とと姉ちゃん』に登場する雑誌『あなたの暮し』のモチーフになったのが、本書なのだそうです。

 

 

 読んでませんが、こんな本もありました。

 

 

本書の創刊当時の日本は、4軒に1軒の世帯に家がなく、他人の家に間借りしているような有様で、粗末な下着すら配給でしか手に入らず、暮らしに必要なものが圧倒的に足りなかったそうです。

 

 

”だからといって暮らすのをやめるわけにはいかない。 ないのなら、自分たちで作ろう。”

 

 

 

女の人でも作れるリンゴ箱の椅子だったり、ある夫妻とその妹が3人で暮らす6畳の物置を果物箱で楽しく暮らせる部屋に変える提案をしたり、焼け残った着物を洋服に変える方法を紹介したり・・・。

 

 

逞しいな、と思いました。

 

 

「母と妹を養うために事業を起こしたい、女性のための雑誌が作りたい」と本書を作った大橋鎭子さん。 

 

 

付録についていた創刊号のあとがきの一節。

 

 

”はげしい風のふく日に、

その風のふく方へ、

一心に息をつめて歩いてゆくような、

お互いに、生きてゆくのが命がけの明け暮れがつづいています。

せめて、この月日にちいさな、かすかな灯をともすことが出来たら・・・

この本を作っていて、考えるのはそのことでございました。”

 

 

創刊当時、どんな本が出来るかもわからないのに、気持ちを買って、原稿を下さる先生方もいたそうです。

 

こういう人だから、応援したくなる気持ち、わかります。

 

 

時代は違いますが、"生きていくのが命がけ"なのは、同じですよね。

 

 

誰かの役に立てばいい、そういう風に日々過ごせれば素敵だろうな。