癒しのメモリー

心のうちを吐き出したり、前向きになった言葉を記録したり、私の癒しの記憶を残していきたいと思っています。

父親の記憶

※今回の記事は私の心の内を吐露するものです。 暗い話もありますので、苦手な方は注意してください。

 

私の父は育児に無関心の人だった。

 

祖父の会社で働く、跡取り息子。 大事に大事に育てられた、長男坊の典型みたいな人。 母曰く、自分で決められない人。

 

無口な人で、家にいるときはテレビか漫画を見ていた気がする。

 

子どものことは母に任せっきりだった。

 

私が大学時代、会社が倒産の憂き目にあった。 そして、そのタイミングで母も家を出ると。

 

私はその頃、既に家を出ていたので、実際の様子は後から聞いたくらいしか知らないが、母を責めるような言い方を祖父母がしていたらしい。

 

父親は家に残るというので、父親の真意を知りたくて、一度手紙を書いたことがあった。

 

気恥ずかしさもあったが、どうしても父親の気持ちを知りたかった。

 

 

返事はなかった。

 

 

そのあと、どうして返事をくれなかったのか、聞いたような気もするが、一度面と向かって話をした記憶はあるのだか、詳細は覚えていない。

 

 

ただ無口な父だった。

 

 

それから数年間は父親に会うことはなかった。

 

家に同窓会の知らせが届いたけど、どうしようか?と電話が来たりして、何をいまさらと腹ただしく思ったりしていた。

 

事の重大性に気づいていなかったんだと思う。 本当に人の気持ちが分からない人だったのだ。

 

最後にあったのは、私に子どもが産まれてから。 子どもが自分のおじいさんがどんな人か知りたくなる時が来るかもしれないから、一度会っておこうかという気持ちと、その時夫は父に会ったことがなかったから、一度会わせておきたかった。

 

 

結果、異様なほど変わらない父親がいた。

 

 

子どもを連れては行ったものの抱かせるつもりはないと、夫には言っていた。

 

が、私がその場を離れ、夫と父が2人になった時、抱っこしてもらったそうだ。

 

 

すぐに返してきたらしい。

 

 

人は変わらないものだなと、心底思った。

 

 

父親とはそれ以降会っていないし、用事がなければ今後会うことは無いと思う。

 

 

向こうもそれを望んでいないのが分かったから。

 

 

私の周りにも、子育てに積極的に関わろうとしない夫を持つ人がいたりする。 仕事もいそがしいだろうし、しょうがないとは思う。 子どもも私くらいには健康に育つだろうし。

 

 

が、心の底では、とても可哀想だと思う。